香典は相続税・贈与税が課税される?

葬儀の際に遺族の方が葬儀に参列した方から香典を受領することは一般的に行われていますが、この香典には相続税が課税されるのでしょうか?

あるいは、個人間の金銭の贈与として贈与税が課税されるのでしょうか?

香典は、被相続人(お亡くなりになった方)の財産ではありませんので相続税の課税対象とはなりません。また、相続税には債務控除という制度があり、一定の葬式費用を相続税の課税価格の計算から控除することができますが、この葬式費用から香典を控除する必要もありません。

また、贈与税については、個人から受ける香典、花輪代等で法律上は贈与に当たるものであっても、それが社交上の必要によるもので贈与者と受贈者との関係に照らして社会通念上相当と認められるものについては、贈与税を課税しないこととして取り扱われています(相続税基本通達21の3-9)。