平成30年の路線価からみる地価の傾向

7月2日に路線価が公表されました。

路線価とは、相続税・贈与税の計算をする際に使用する土地の評価額の基準となるもので、路線価が付されている道路に面している土地の1㎡当たりの単価です。

平成30年の路線価は、前年と比較して全国平均で0.7%上昇しています。3年連続で上昇となりました。

国税庁が発表した税務署毎の最高路線価を見ていきます。

東京都の最高路線価(日本全国の最高路線価)は中央区銀座5丁目中央通りで4,432万円(前年度は4,032万円で9.9%の上昇)。33年連続日本一です。昨年バブル期の最高額3,650万円を超えて話題になりましたが、昨年よりも今年は更に約1割上昇しました。

東京以外でも大阪の最高路線価(北区角田町御堂筋)は6.8%の上昇、横浜の最高路線価(西区南幸1丁目)は13.3%の上昇となっています。
県庁所在地の最高路線価を見ても茨城県(水戸市)が下落した以外は全て上昇もしくは横ばいでした。

全国平均のデータをみると全体的に地価は下げ止まりしているように見えますが、下落している地域も多くあります。上昇している地域と下落している地域の二極化が更に進んでいると考えられます。

当事務所がある埼玉県の最高路線価は、さいたま市大宮区桜木町2丁目 大宮駅西口駅前ロータリーで330万円(前年は299万円で10.4%の上昇)。
越谷税務署管内の最高路線価は越谷市南越谷1丁目 南越谷駅前南口ロータリーで44万円(前年度は43万円で2.3%の上昇)でした。ここは昨年9年ぶりに上昇となりましたが、今年も引き続き1万円上昇となりました。