2019年の路線価からみる地価の傾向

7月1日に国税庁が路線価を公表しました。

路線価とは、相続税・贈与税の計算をする際に使用する土地の評価額の基準となるもので、路線価が付されている道路に面している土地の1㎡当たりの単価です。

国税庁が発表した2019年の税務署毎の最高路線価から地価の傾向をみていきます。

東京都の最高路線価(日本全国の最高路線価)は中央区銀座5丁目中央通りで4,560万円(前年度は4,432万円で2.9%の上昇)。34年連続日本一です。

今年は東京周辺や東京以外の大都市の上昇率が高くなっています。

横浜市の最高路線価(西区南幸1丁目)は1,160万円で前年から13.3%上昇、さいたま市の最高路線価(大宮区桜木町2丁目)は370万円で12.1%上昇、札幌市の最高路線価(中央区北5条西3丁目)488万円で15.1%上昇、名古屋市の最高路線価(中村区名駅1丁目)は1,104万円で10.4%の上昇、大阪市の最高路線価(北区角田町御堂筋)は1,600万円で27.4%の上昇と二けたの割合で上昇しています。

一般的に観光地と認識されているところも上昇率が高く、京都市の最高路線価(下京区四条通寺町東入2丁目御旅町)は570万円で20.0%上昇、沖縄の那覇市の最高路線価(久茂地3丁目国際通り)は103万円でなんと39.4%の上昇(前年は74万円)でした。

一方、地方では下落しているところもあり、ここ最近の特徴として大都市及び外国人が訪れる観光地とそれ以外の地方で二極化が更に進んでいると考えられます。

ちなみに、当事務所がある越谷市の最高路線価(南越谷1丁目南越谷駅南口ロータリー)は45万円で2.3%の上昇(前年は44万円)でした。